大学入学前や入学直後のみなさん、よく大学生は人生の夏休みと言われるけど、実際は忙しいんじゃないかと不安に思っていませんか?</p>
そんなことはありません。
結論からいうと、大学生で忙しい人は少数派で、一般的に忙しいイメージの理系大学生ですら割と暇であることが多いです。
大学生が忙しいは嘘である理由
授業の拘束時間は高校生より短い
まず大前提として、大学生は平均的な拘束時間が高校生よりも短いです。高校生と大学生の時間割で比較していきます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
50分 | 数学 | 現代文 | 体育 | 地理 | 英語 |
50分 | 古典 | 地理 | 数学 | 化学 | 現代社会 |
50分 | 地理 | 現代社会 | 現代文 | 物理 | 数学 |
50分 | 体育 | 数学 | 総合 | 古典 | 地理 |
50分 | 物理 | 総合 | 化学 | 英語 | 情報 |
50分 | 英語 | 英語 | LHR | 化学 |
高校生の時間割って大体こんな感じですよね。授業時間だけで言えば1450分です。私立高校で土曜日にも授業があったり、7限目があるともっと増える場合もあります。
これに加えて宿題が毎日出されるなんてことは珍しくありません。学校でさんざん拘束された後に、家でも勉強する時間を確保しないといけないですよね。
一方大学の方はというと、私の大学1年目はこんな感じでした。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
90分 | 英語 | ||||
90分 | 英語 | 情報 | 心理学 | ||
90分 | 第二外国語 | 化学 | 専門科目 | 数学 | |
90分 | 法学 | 物理学 | 第二外国語 | ||
90分 | 生物学 |
授業時間は合計で1080分なので高校生の3/4くらいです。私が少ないだけって思うかもしれませんが、こんなでも3年目が終わると取らなければいけない授業がほぼ無くなるペースです。
大学4年間のうち、3年までにほぼ終わる程度に余裕持って授業を受けていても、うまく時間割を組めば1日大学に行かなくてもいい日が出来ます。はっきり言って週3以上休んだらかなり暇です。
授業も高校時代よりはるかにフリーなので、授業に参加しなかったりもできます。(休むのは自己責任ですが)
授業自体も、その大学に合格するくらいの実力があれば十分理解できる内容のものが多いので問題ありません。
大学生は休みが多い
大学生は人生の夏休みと言われるくらいには休みが多いです。適当な「大学名」と「学年歴」と入れて検索すれば大学の年間の予定表が見れます。参考までに私が通っている大学の休みを挙げると、
- 夏休み:約50日
- 冬休み:約10日
- 春休み:約60日
- 土日祝日:約70日
年間の休みが約190日あります。高校生の休みが平均で約170日なので約20日増えています。
しかもこの日数は、大学の授業がなくて1日休みが無い場合で計算しています。なので時間割を調節して1日何もない日を作れば、休みをもっと増やすことも可能です。授業が減ってくる3, 4年になったら大学に行くのが週2, 3回ということも珍しくありません。
ただし、理系の場合は4年の研究室配属で入ったところによっては、毎日顔を出さないといけないということもあります。
忙しい時期はある
大学生は暇ということを書きましたが、忙しい時期というのは確実にあります。
入学してから大学に慣れるまでの期間
大学に入ると、高校生までの授業のシステムから大きく変わってかなり戸惑うので、慣れるまでかなり忙しくなります。
まず、大学に入学したら、最初に受ける授業をたくさんの選択肢の中から選ばなければいけません。大学に入って間もないころは、自分がどんな授業を取ればいいかよく分からないうえ、楽な授業・大変な授業・点数が稼ぎやすい授業なんて分からない状態です。
もちろん、大学生協などで先輩と交流してサポートしてもらえる企画をしてくれたり、大学内に授業に関する質問などもできる窓口だってあります。
入学当初はそれらを利用するのは気が引けるし、なかなか難しいと思います。
ですが、新入生に頼ってもらえたら彼らも喜ぶので、気兼ねせずに頼ってみましょう。大学生活に慣れる近道にもなります。
不規則な時間割にも戸惑う
高校生であれば、基本的に始業の時間は朝で統一されており、登校する時間が変わることがありません。朝のルーチンも特に崩す必要がなく、時間の使い方もよく分かっていましたよね。
ですが大学では始業の時間が一定とは限らず、しかも授業と授業の間に大きな時間が空くこともあります。
時間が不規則になると何が問題かというと、空いた時間の使い方が分からないので時間を無駄に持て余してしまいます。
とはいえ時間の使い方が分からないのは最初のうちだけです。すぐにレポートの消化などに回したりするので心配いりません。
テスト期間はさすがに忙しい
大学のテスト期間は普段の授業に比べれば忙しいです。というのも、普段は課題なども出ずに授業内で完結することが多いですが、テスト期間となるとテストやレポートは避けられないです。
テストなら勉強は高校でもさんざんやってきたので、新しく学ぶ分野でもなんとかなることが多いです。中には教科書や参考資料持ち込み可のテストもあるので割と簡単に突破できます。
レポートは慣れるまでがつらい
レポートを書くのは大学に入って初めてという人が大半なので、課題が与えられても何を書いたらいいか分からない、という人がかなり多いです。私も文章書くのが本当に嫌いだったので、入学当初はレポートのある授業を意図的に避けたりしていました。
レポートの中には「○○について2000字で述べよ」のような抽象的で文字数も異常に多い課題があるので、答えがないものを書くのは私にとってかなりキツかったです。
とはいえレポートは書いていればだんだんコツをつかんで慣れてきます。1年が終わるころにはテストよりもレポートの方が楽だという人の方が多いです。
テスト期間が忙しいなんて当たり前のことですし、何より高校時代に全教科テストのような遥かに忙しいのを既に経験しています。それに比べれば大学のテスト期間は大したことないです。
大学生が忙しいかどうかは慣れの問題
結局のところ、大学生が忙しいのは新しい環境になって慣れるまでの間だけです。1ヵ月程度あれば大学生活にも慣れてくるので、後は時間の有り余る生活を送るようになります。
気楽に臨むようにしましょう。